桜の木の下で…―運命に導かれて―




和室を出た私は、裏口から外に出た。


離れの前を通る。


離れの窓から美乃さんの姿が見えた。


私と目が合った途端に、窓を閉めた美乃さん。


結局、あの喧嘩から今日まで美乃さんとは話してない。


私から話しかけることも、美乃さんから話しかけることもなかった。


最後まで気まずいまま。


でもそれでいいと思った。


話をして仲直り出来るならいいけど、多分、お互いムキになって喧嘩になるだろうから。


だったら気まずいままでも、静かに去れるならそれでいい。


さようなら、美乃さん。


一海さんと幸せになってね。


私は心の中でそう願いながら、庭から外に出た。