桜の木の下で…―運命に導かれて―




私は椅子に座らされて、一海さんは私の少し後ろに立つように指示された。


何枚か写真を撮る。



「これで最後です。おふたりとも笑って下さい」



おじさんに言われて、笑顔を作る私。


泣きそうになるのを必死に堪えて笑顔を作る。


一海さんの顔も笑顔になってるのかな……。



「じゃー、いきますよ」



と、おじさんが言ってシャッター音がスタジオに響いた。