ベッドから体を起こした。


体が軽くなってスッキリしてる。


良かった。


さっ!仕事に戻ろっと!


私はベッドから出て、部屋を出ると美乃さんが立っていた。



「ご気分はどう?」


「はい、お陰様ですっかり良くなりました」



私は美乃さんにニッコリ微笑んだ。



「そう……」



この人、やっぱ苦手だな……。



「仕事に戻りますから」



私はそう言って、美乃さんの前を通り過ぎようとした。



「待って!」


「何でしょう?」



私は美乃さんを見る。



「あなた、ワザとでしょ?」


「はい?」


「ワザと倒れたんでしょ?」



冷たい目で私を見る美乃さん。



「はぁ?」



誰のせいでこうなったと思ってんのよ!


もぉ、いい加減にしてよ!


何?私に対する嫌がらせ?


私が一海さんのことを好きだって知ってるから?


それで嫌がらせしてんの?