離れに入ると、美乃さんが出迎えてくれた。 今、私にとって最も見たくない人。 言葉も交わすのも嫌なくらい。 「桜子さん、ここの部屋を使って下さる?」 美乃さんに案内された部屋は狭い和室。 今まで使ってた部屋とは比べ物にならないくらい狭い。 「女中なんだからこの部屋で十分でしょ?」 美乃さんはそう言って意地悪な笑顔を見せた。 性格わるっ! 最初に出会った頃の清楚な美乃さんじゃない。 私の一海さんに対する想いを知ってるみたいな感じ。