桜の木の下で…―運命に導かれて―




夜7時――。


一里さんが言ってた時間まで、あと1時間。


仕事を終えた私は、多恵ちゃんが部屋に来るのを待っていた。


多恵ちゃん早く来ないかな。


ベッドに座ったり窓の外を見たり、別に私が告白されるわけじゃないのにソワソワしてる。


“コンコン”


来たーーー!!



「はい!どうぞー?」



多恵ちゃんが部屋の中に入って来た。



「桜子ちゃん、話って何?」


「うん、まぁ、とりあえずここに座って?」


「うん」



ベッドに座ってる私の隣に多恵ちゃんが座った。