桜の木の下で…―運命に導かれて―





「多恵ちゃんに、夜の8時に夕陽ヶ丘で待ってるって伝えてくれないかな?」


「わかりました」



私はニッコリ笑った。



「頼んだよ」


「はい」



一里さんは私に背を向けると歩いて行った。


夕陽ヶ丘で愛の告白かぁ?


キャー!


早く多恵ちゃんに伝えなきゃ。


あぁ、私まで何かドキドキしてきたよ。


窓を拭く手に力が入った。