桜の木の下で…―運命に導かれて―





「その格好は何だ?」


「はっ?」



私は思わず下を向いて、自分の着てる服を見た。



「ただの制服ですけど?」


「制服?そんなハイカラな服が?」



ハイカラって……。


いつの時代だよっ!


私は再び下を向いて自分の服を見る。


ブルーのチエックのプリーツスカート。


ブラウスにブルーのリボン。


それから濃紺のベスト。


至って普通ですが?


てか、あなたこそ今の時代にそぐわない格好してるじゃない。