桜の木の下で…―運命に導かれて―




門の前をホウキで掃き始めた。


秋じゃないから落ち葉なんかないけど、でもここも綺麗にしないと小泉さんに怒られちゃうからね。


あの人が一旦怒り出すと面倒だし。



「あれ?キミ、見ない顔だね」


「へっ?」



私は声のする方に顔を上げた。


そこには真っ白な軍服を着た男性が笑顔で立っていた。


黒い長めの髪。
クッキリ二重の大きな目。
筋の通った高い鼻。
整った眉に長いまつ毛。
薄い唇。
細身で背が高い。



「新人さん?」


「あなたは?ここに何かご用意ですか?」



私がそう言うと男性は大きな声で笑い出した。


えっ?私、何か変なこと言いました?