桜の木の下で…―運命に導かれて―





「キミに、俺の気持ちがわかるか?」


「えっ?」



気持ちって……。


何?



「好きな女を……他の男に取られた気持ちが……わかるか?」



他の男に取られた?


それって……まさか……。


美乃さんのこと?



「俺は、美乃を愛していた……」



えっ?


私は伊織さんの突然の告白に目を大きく見開いた。



「妹ではなく、1人の女として……愛してた……」



伊織さんが肩を震わせながらそう言った。


伊織さんが、美乃さんのことを愛してた?


しかも妹ではなく1人の女性として……。


だからあんな切ない顔をしてたの?