桜の木の下で…―運命に導かれて―




部屋の中に入り、窓際に置いてあるベッドまで歩いて行く。



「伊織さん?大丈夫ですか?」


「あぁ」



私は伊織さんをベッドに寝かせた。



「じゃー、ゆっくり休んで下さいね」



私はそう言って、ドアのとこまで行こうとした時……。


伊織さんに腕を掴まれた。


えっ?ちょっ!ちょっと!



「キャッ!」



そのまま腕を引っ張られ、ベッドに倒れ込んだ。



「い、伊織さん?」



伊織さんが私の上に馬乗りになる。


えっ?


さっきまで具合が悪そうだったじゃん。


なのに……。



「伊織、さん?」



何、この展開?


ヤバいんじゃない!?