桜の木の下で…―運命に導かれて―




私は伊織さんをバルコニーに残したまま中に入る。


中は相変わらず賑やか。


一海さんと美乃さんの姿が見えない。


どこ行ったんだろう……。


胸が“チクチク”と痛んだ。


2人がどこに行ったか気になる……。


でも今は伊織さんを何とかしなきゃ。


私はコップに入った水を取ると、またバルコニーに出た。