私の彼はお父さん!?

『本当に…不良…に、なってやるぅ…』


鼻をすすりながら考えた。不良ってどうすればいいのかな?


煙草?


タスポ無いしコンビニでもきっと年齢確認される。


却下。


繁華街をうろつく?


変な人に絡まれたらやだ。

バツ。


後は…思いつかないや。


『帰ろうかな』


踵を返し、考える。


「本当に母さんの子か? 」

『やっぱり帰りたくない。言っていい事と悪い事あるんだから…少しは困ればいいんだ』


でも。


本当に父さんはあたしを心配してくれるだろうか?


もしかしてせいせいしてるかも。


『あ、』


どうやらいつも通い慣れた道を歩いてたらしく目の前は学校だった。


そういえば今、屋上の鍵は壊れてるみたいだし階段は校舎の外にある。


『よし、行ってみよ』


辺りを見回し誰も居ないのを確認して素早く階段を登った。