私の彼はお父さん!?

そして現在、夜10時…あたしと父さんはリビングの真ん中でにらみ合い、膠着状態だ。


『だ、か、ら 何で門限が7時なの? 訳分かんない!』


『霧は学生だ。本分は勉強だろう? 』


あーイライラする。いちいち正攻法で攻められる。


『でも、少しは遊びたいよ! 』


『解らん奴だな…だから7時までは遊べばいいだろう? 』


眼鏡をくいっ、と人差し指で持ち上げ皮肉気に笑う…そのレンズ、粉々にしてやりたい。


『7時なんて何にも出来ないよ! 』


『そんな事はない、公園で語り合ったりスポーツしたり…』


『小学生じゃないんだから!』


思わず突っ込むと、長いため息が聞こえる。


『霧、我が儘言うんじゃない』