私の彼はお父さん!?

『起き…ろ…霧』


まだ眠い。


『…霧』


『父さん、あと五分』


『ったく、またかよ…ちゅーするぞ』


ちゅー? 父さんそれはまずいんじゃ…。


『ん? わあ! 』


目の前には隆幸の顔。


『やっと起きた』


いたずらっ子みたいな顔して笑ってる。


『は、へ? 』


『俺、学校行くから好きにしてていいぞ』


『は、うん』


『なるべく早く帰るから良い子にしてろよ』


頭、なでなで。


『ん、いってらっしゃい』

言うと驚いた様に目を見開いてあたしを見る。何か変な事言ったかな?


『…行ってきます』


顔を少し赤らめ隆幸は足早に部屋から出てった。


『さて、何しようかな』


ぎゅっ、と伸びをしてとりあえず顔を洗う事にした。