私の彼はお父さん!?

『僕、死神です…っても超下っぱなんですけどね』


『へぇ? 』


『霧さんの魂を刈りすみやかに帰還する。簡単な仕事だから任されたのに失敗して身体ごと過去の異世界に連れて来ました…なんて言ったら首切り…あああ…困ったなぁ』


ウサみみがふにゃ、っと垂れた。


『ちょ…意味不明なんだけど! ちゃんと説明して』


『今死んで貰えば誤魔化せるか? でももうこの世界に来ちゃったし』


『ちょっと! 』


しゃがみ、目線をあわせ肩を揺らす。


『うわわ…っ』


『何だか分かんないけどあたしがこんな目に合ってるのはあんたのミスだ、ってのはなんとなく理解したよ。ちゃんと説明してっ! 耳引っこ抜くよ! 』


『顔に似合わず凶暴…』


歯をわざと剥き出してやるとその自称『死神』身体を震わせ話始めた。