俺はそれを聞いてちょっと怖くなった。
「俺はこのまま消されるのかな?」
「ううん。そんな事ないよ。」
ミエルのその自信はどこから来るのか分からなかった。
「何でそんな事が言えるんだ。」
「だって、ボクがお兄ちゃんを守るんだから。」
「ミエル・・・」
その時、ミエルが格好良く見えた。
「まあ、いざとなったらここから逃げよう?多分、そんなに多くの悪魔に気付かれてないと思うから。」
「じゃあ、俺はまだ大丈夫なんだな?」
「まあ、そう言う事になるね。」
俺はその言葉を聞いて安心した。
そして、ミエルの顔を見たが浮かない顔をしていた。
「どうした?」
「ううん。どうして、レイトやシアン様はお兄ちゃんをあの時消さなかったのかと思って。まだ、天使かどうかも知らない時に普通は消すでしょ?なのに、わざわざ生かした。それが気になって気になって。」
「そう言われたらそうだ。」
「もしかしたら、何か考えがあって生かしたのかも・・・」
「考え?」
「これはボクの仮説だけどわざと解放させて世界滅亡をさせようとしているとか?」
「悪魔が考えそうな事だよ。」
「でも、それをやったら自分たちも消えるのにそんなデメリットな事するかな?」
「どうだろう?」