傍で見ると一層、 緑がかって見える瞳。 というか、 黒から緑へ、 緑から黒へ ころころとその色を変えるのだ。 心の流れを、 直接写し出しているのかもしれない。 「いいんですけどね、ユウヤさん。 あたし高校生だから、ちょっとで もなんかしたら犯罪ですよ」 寄り目になるほど傍にいるユウヤに、 類は平然と言った。