「ユウヤさんて、

22歳なんだって。

なんであたしが16歳だって

聞いてもひるまないかな」


「ひるまないのが

冴島だったらいいのにな」


そう、なんだ。

迂闊にも一目ぼれした冴島さんは、

26歳で。

それが分かった瞬間の、

瞬間的な完全なる玉砕で。
 

なのに。