「そうやって、相手に期待を持たせるよなことを、

あちこちで言ったりやったりしてるから、

いざこざが起きるんでしょう？」

「期待、持ってくれたんだ？」

「ばか。あたしは例外。

あたしは、いつも迷惑してるんだから。

こんなに、なりをひそめてるのに、無駄に目立ってしまう」


「まあ、類美人だから、

オレ関係なくたって目立つだろーけど」


類は、頭を抱えた。
　

そういえば、

このごろ類を悩ますのは、

女の子たちだけじゃなかった。
　

「類が何考えてるのか当てようか？」

類は、驚いて友之を見た。

「ユウヤさんに口説かれてるんだろ？」

類は、驚いて目を見開いた。

「何で！？」

「何で知ってるのかって？

だって、あの人、オレから類の情報聞き出そうとしてきたもん。

断ったけど」

類は、タメ息をついた。