「お、おい!!ちょっと待てよ!!!」


俺はおっさんを追いかけ外に出た。



「なんだ・・・これ・・・・・・。」



家の外にはどこまでも続いてるかのような、一面の花畑が広がっていた。

しかもただの花畑じゃない。
花ひとつひとつがうっすら光ってて、風に揺れる度にシャラシャラ・・って綺麗な音がする。


「・・・・すげえ・・。」



ふとおっさんの方を見ると、何やらゴソゴソやっている。


おっさんはポケットから小さな手の平サイズのカボチャを取り出すと、さっきの木の棒・・きっと杖なんだろう・・を構えて、例の呪文を唱えた。

「ちっちきちー!!!!」


するとカボチャが大きな馬車になった。



・・・魔法使いってみんなカボチャを馬車代わりにするんだろうか。