僕と幽霊タムラ

「うんやー、全然。」

予期せぬタムラの一言に表情が固まった。


「中学でも成績は下から数えたほうが早かったし、高校はお世辞にも頭のいい高校ではなかったから、一夜漬けすればクラスで上位だったしね。」


何の自慢にもならないのに声を張ってタムラは言った。


「あっ!なら、周りの答えを見て僕の答案用紙に答えを書いてくれたんですね!」