ウォーターラブソング

私は願ってた。



ただつってるだけだって…。



「……捻挫よ。」



捻挫…?



『なら…大丈夫なんですね!』



私はすっかり安心した。



な〜んだ捻挫かぁ。




「でも腫れ方がひどいから剥離骨折かもしれない。彼には帰りに病院行くように進めたわ。」




剥離…骨折…。



「もう授業始まるわよ。教室戻りなさい。」



先生はまた小顔ローラーをしながら雑誌を開いた。




『失礼しました。』



私は保健室を出た。








教室に戻ると瑞稀が目に止まった。



笑ってる…。


小さい頃から強がってばっか。