「青羽ー!なんか疲れてない?」



教室に入ると芽衣が言った。



『そりゃ大変だよ。だいぶプールに慣れてきたけど…。』



「けど??」


『大会がもうすぐで。みんな気合い入ってんだー。』



私が水泳部のマネになって1週間が経っていた。


「がんばれー。」



芽衣はかなり人事なんだから!


吹奏も大変みたいだけど。



水泳部の先輩は優しいから楽しい。



でも20人の部員を私1人がアシストするのはなかなか大変。


仕事もやっとわかってきたぐらい。




「うぃーす。」



瑞稀が元気よく教室に入ってきた。




『瑞稀!朝練またサボってたでしょ。』