無理やり連れていった所であの子はキット諦めないだろう。



ゆい

お願い、殺人なんてしないで。

そう言いたいのに言葉にできない。

ゆい、ゆい……!!


涙でユラユラ揺れる我が子を見つめながらあたしは主人に押されるように家を出た。


「アイツは…狂ってる」


ぼそりと呟いた主人の声が何度も何度も頭の中でこだました。