翔は好きで立ち聞きなんてしてはいなかった。 ただ、帰ってきたら真剣な話をしてる雰囲気だったので こっそりと様子を見ていたのだった。 「李紗ちゃん泣かせたら、俺本気で奪うから」 「涙は流させねぇけど・・・啼かすよ?」 「・・・変態」 冬夜は深くため息をはいて、ソファから立ち上がった。 「俺、今日帰るわ」 李紗ちゃんに言われたように、憧れじゃなく本気の恋をしてみたい。 そう思った冬夜は、李紗が寝ている間に 静かに部屋を去っていった。