短編:クローバー




「まだ泣くな」


いきなり出た彼の言葉を理解するのには私の頭では足りないようだ。


それを悟ったのか、雅希は言った。


「俺達はまだ2年だろ?だったらまだ次があんじゃねーか。今年は悔しいけど負けちまった。だけど来年は絶対ぇ俺がお前を甲子園に連れてってやる。」


気付いたら私の瞳から再び涙がこぼれ落ちていた。