短編:クローバー




それは、まるでスローモーションのようだった。



ヒットしたボールが行く先はフェンスの向こう側。


各ベースの敵たちが、次々とゆっくりのペースで点数をとってゆく。



そのゆっくりのペースが私にはとてつもないくらいイラついた。