それは、まるでスローモーションのようだった。 ヒットしたボールが行く先はフェンスの向こう側。 各ベースの敵たちが、次々とゆっくりのペースで点数をとってゆく。 そのゆっくりのペースが私にはとてつもないくらいイラついた。