「癒那ー!」

「んー?なにー?」

「バスケ部が今練習試合してるっぽいから見に行こうよ!」

と腕にしがみついて半分強引に誘う1番の友達の愛華(あいか)

「えー!?めんど!」

放課後ぐらいゆっくりさせて…

「いいぢゃん♪癒那の気になってる人もいるんだし♪」

「わかったよ…」


―嬉しいようでめんどくさい心境の私 梛白癒那(なしろゆな)

性格は…
サバサバしてる…
ふっつーの女の子。―


「ほら癒那の気になってる人いんぢゃん♪」

「だねー。」

「ほんとうはうれしいクセに…」

「……」


―私は今バスケ部の
稀乃憐(きのれん)を好きになりかけてる…。

でもこの私、癒那は素直になれないし自分でわ可愛いげのない女だと思ってる。
だから―


「あたしが好きになってもどーせ無理だし…」

なんてコトをつい言ってしまっていつも愛華を困らせてしまう…。

「恋はどーなるかわかるもんじゃないんだって。」

と必死に慰めてくれる愛華。