『か、海斗君!お姉さんとつながってるの?』
『ん?嗚呼、つながってるよ。話す?』
『いいのー?』
『いいよ、はい。』
って・・・勝手に話進めるなよ。
そんでもって話を聞けよ!!
『あ、あの。海斗君の友達です。』
「・・・こ、こんにちは。いつも海斗がお世話になってます。」
『そ、そんなっ!海斗君にお世話になってるのは私のほうで・・・。』
「ありがとうね。」
『は、はい。あ、海斗君に変わりますね。』
『よーう。どうだった?』
「死ね」
俺は思い切り「切り」のボタンを押した。
「あ!美由紀さぁん!!!」
司は電話に向かって叫んだ。
「あんの、糞兄貴。会ったらただじゃおかねー。」
「み、美由紀さん、なんて言ってた?」
「死ね」
「なんで、そんな目で俺に言うの?!」
俺はドカッとソファーに座った。
にしても、ここの楽屋は狭い。
そりゃ、アネキもこけるわけだ。
「美由紀さんはなんて言ってたの?」
「いいだろー、どうでも。」
「素直に教えろよ!!!!」
司は俺の腕をつかんできた。
俺はここで女の武器を使うときが来たと思った。
ホロリ――――。
「司・・・痛いよ・・・。」



