解ってる。私がいると彼には邪魔だって事。私と彼とじゃあ、つり合わないって事も。

 でも……それでも、離れたくない。


<いたたたたた! イターい!>
「!」

 え!?

そんな声が聞こえて、ミカはガバッと顔を上げる。そこには、後ろ手に右手を締め上げられて、ベッドにつっぷしているイリーナの姿。

締め上げているのは、もちろんベリル。

「!?」

 ウィルは驚きで、思わずイスから立ち上がった。

ベリルは痛がるイリーナを見つめて、

<与えられる自由に今更、興味は無いんだよ。悪いがね>

 薄笑いで言い放った。