向こう岸の恋

「奴なら氷付けにしても、死なないだろうけどな」

 なんたって不老不死だ。

言って、ディスプレイに目を移す。するとそこにはベリルがいた。シャツは新しいものを与えられたようで、白い前開きのシャツになっている。

 その姿に、呆然と眺めるミカをウィルは鼻で笑った。

「あんた、可哀想だよな」
「どういう意味よ」

「これから残酷ショーの始まりだ」
「え?」

 ベリルがいる部屋に、イリーナが入ってきた。

「!」

 さらに大きなディスプレイへと、その光景は映される。

<ミカは無事か?>

 スピーカーから声がする。

「ベリル……」

 私を心配してくれてる。彼の声にミカは顔がほころんだ。

<そんなに彼女が大切? ただの日本人じゃない>

 女の声にミカはムッとなる。

<大切かそうでないかは私が決める事だ>