いつも通りの朝だ。

7時半に悲鳴を上げて目覚ましを殴り寝ている間に止まっている壊れかけの目覚まし時計に文句を言う。

いくら言っても母親が目覚まし時計代を家計から出すほど優しくないのは承知の上なので別に親にあたる気はない。

いつも通り食パンを半分ほどかじり制服のすそをはたいて弁当を片手にもう一度二階へ向かう。

カバンをつかんで傘を差し、駅まで走る。
定期で改札を通る。

学校に行くには1番ホームから電車に乗る。でも、1番ホームを通り越し3番ホームにかける。

梅田行き7時43分発を待つ列の中に…見つけた!

三番ホーム梅田行きの7時45分に1番近い時間の電車の前から4番目の1番後ろのドアからのれる列に「彼」はいた。

彼のとの出会いは一ヶ月前の雨の日だった。