それはいつもの普通の朝だった

朝8時

「勇気、学校は?」

「今日は創立記念日で休み」

「あらまぁ…」


「何で起こしてくれんの~」



そう言うのは雅恵だった。


森本家は一応お金持ちの家、
としてたまにTV局が取材に来る。



今日は2人とも学校は休みである。
でも塾の補習でこれからバスで
駅まで行かなければならない。
しかも、お弁当持ちで。


「じゃあ行ってくるで」
「帰りは夕方ってことで」