MIXture☆special



コレくらい…、言ってもイイよね?




すると・・・・




「全く…、蘭はウマイな――?」



「え・・?」


言葉の意味が分からずに、あたしは首を傾げたけれど。




拓海は教えてくれなくて・・・




フッと一笑すると、空を見上げてしまった。



だから、あたしも一緒に夜空を見上げたの。



だけれど・・・・



真っ暗な空を見て、途端に心が沈んでしまう。





明日は逃げたくて仕方がない、中学受験の日――




でも、絶対に受かりたい・・・




合格すれば、また拓海と一緒に通学出来る。



だから、今まであんなに勉強を頑張れたの。


嫌いな算数も、毎日必死で問題集と戦った。





でもね・・・



頑張れば頑張るほどに、不合格になってしまいそうで。




受験って、こんなに辛いモノなんだって知ったの。