それは清々しい、出勤前のコト―― ネクタイを締め、ジャケットを羽織ると。 最後にメガネを掛けようとした時に、その音が聞こえた。 バタバタバタ―― 実に慌しく、気分の悪さを引き連れて・・・ ガチャッ―― 予想通りに、部屋のドアは全開に開かれる。 「ちょっと、どーいうコトよぉ!?」 「・・・何が?」 その声にワザと、振り返ってみせると。 掛けたメガネを、指でクイッと押し上げた。 当然、その態度が気に入らないらしく。 足音の犯人は、しかめっ面をしている。