MIXture☆special



頬を掠める、冷たい風に身を縮めてしまう。



でも、もうすぐ春がやって来る・・・




移り変わろうとする季節を感じつつ、2人で歩いて行く。




拓海の大きな手を、ギュッと握り締めて――





到着した場所は、近所の公園だった。




「ココに来たのって、久しぶりだね?」


「あぁ、ホントだよな」



そう言って笑ってくれると、凄く嬉しくなる・・・




小さな頃はよく、ブランコとかシーソーとか。


ずっと一緒に、2人で遊んでいたんだ。




だけれど、拓海が中学に入ってからは。


前みたいに、あまり会えなくなっていて。



ちょっぴり、寂しいって思うけどね?




それでも、大切にしてくれてるって分かってる。





ずっと一緒にいてくれるって、分かってるから。