そのまま、彼女の動向を見守っていると――




何やら突然、大きく頷いたと思ったら。




「受付を済ませて、帰ろっ!」


突然に大声で、発したのだ。





独り言なのだと…、気がついてない?




それとも、考えを閉じ込めておけない性質?





どちらにしても、面白い・・・







「クスッ・・面白いね?」


踵を返した所を、思わず話し掛けてしまった。





「・・・はぁ?」


その彼女は、訝しげな顔つきで俺を見ていて。




その反応が、新鮮すぎたんだ――




俺の容姿には、まったく気に留めてないらしい。