「では、失礼致します。」 電話を終えると、再びPCに取り掛かった。 俺は、松岡 哲―― 外資系企業で試作部に勤める、イチ・サラリー。 研究と開発で、結構忙しい日々を送っている。 平日は大体、深夜近くの帰宅だし。 下手すると、休日も潰れる事のある部署。 ここに勤まる人間は、ある意味特殊かもな? まぁ…、そんな仕事漬けの毎日の中で。 楽しみを、見つけたんだけど・・・? 「松岡さん、どうぞ!」 「真帆ちゃん、サンキュ!」 コト―― 置かれたマグカップから、芳ばしい香りが立ち込めている。