はぁ…憂鬱。
学校にはお父さんがいるから。
気まずいよね…


昼休みになると、唯野先生の所に向かった。
「先生…」

空き教室で先生と話すことに。鍵を閉めてから先生に抱き着いた。

「どうした?」

「お母さんとお父さん、離婚するって…」

涙が溢れた。本当に離婚しちゃうことに…
嫌だよ。離婚なんて。
絶対、絶対…

「離婚?まさか…吉田先生は、お母さんにべったりだったんだぞ?」

…そうだよ。べったりだったよ?けど、持田先生のせいだ。持田先生のせいで、お母さんとお父さんは…っ。

「持田先生が引き裂いたんだよっ!二人を…」

二人を…二人を!
憎くてたまらないよ。私は、あの人を許さない…

「私、持田先生と話してくる」

「俺も行こう」

絶対にっ。
お父さん、お母さんは…まだお父さんを愛してるよ。分かってるんだ。
お父さんもお母さんを愛してることも。