先生×自分

「……お姉ちゃん……」


「ん?」


「貴志のこと、信じていいの?」


「うん」



君が信じたいと思うなら、いいんじゃない?

自分は信じてる。ずっと一緒だったんだから。


「…でも、今はまだ好きになれないの。いつか、いつか…好きになれるように頑張る!」


「うん」


お父さんを見れば、優しく微笑んでいた。

自分もいつの間にか微笑んでいた。



幸次。

…ふふ。


隆幸さんの幸。

平次の次。



「幸次」



「なぁに?」



初めて、とても嬉しそうな顔を見た気がする。