先生×自分

「何歳?」


「8歳」


「お父さんやお母さんは?」


「いないよ」



ボタンをポイッと捨てて、自分をイスに座らせてお菓子を持ってきた。

まだ新しいお菓子…。


「ここには君だけ?」


「ううん、おじいちゃんがいるんだけど病院に行ってる。でも、爆弾も何もかも僕が全部やったよ」


…信じるしかない。

信じたくないけど。


「どうして、家を…」


「貴志を倒す為。ごめんね…貴志だけがいるって聞いてたから」


「どうして…」


「それは言えない。ねっ、遊ぼう!」


何を考えているのだろう。

そんなことより、皆を返してほしい。

皆が無事なのか…気になる。