先生×自分

「男だろうっ。さぁ、覚悟を決めて」


嫌がる二人を無理矢理、中に押し込んだ。
そして、扉を押さえて出てこれないようにした。


「…静かになりましたね」


「うーん。まぁ、死にはしないよ」


ニッコリと笑って、自分の肩を掴んだ。
笑っていていいのか…。

そっと、扉に耳を当てて聞いてみた。

……あれ?

何も聞こえない。


「要、耳良い?」


「おうっ」



要がへばり付くように耳を当てた。

要も不思議そうな顔をして、首を振った。


「…危ないかもしれない」


「大丈夫だよ。罠にかかっただけだろうから」


それは、助けたほうがいいんじゃ…。