先生×自分

「キスって嫌い?」


「…苦しい」


嫌いって言うか…何か、死にそう。


「僕は好きだよ」


「うん、知ってる」


「ひとつになってるって気がするから好き。呼吸も、心も」


微笑みながら、自分の頭を撫でた。

まだ、自分は完全な大人っていう気がしない。


不完全…まだまだ大人にはなれない。


平次は大人だと思う。

年上だからというのもあるけど…


「今頃、南がいないことに気がついたかな?」


「…」


「そろそろ帰る?」


「やだ」


平次の手を引っ張って、わがままを言ってみる。