先生×自分

気になりつつも、あえて聞かずに天海さんとお父さんの喧嘩を見ていた。


「…南」


「ん?」


「ちょっと二人きりで散歩したいな…って」


「ああ、うん」


そういえば、全然二人きりにならないね。


美依と空は、まだ違う部屋で寝てるし…


皆は、まだ騒いでるから…今のうちに行こう。


平次の手を引っ張って、外へと走った。


携帯は、一応持って行こう。

後々、面倒なことになりそうだし。


「大丈夫かな」


「まぁ、テキトーに謝ればいいよ」


ちゃんと謝っても許してはもらえないだろうし。