先生×自分

「ヘリのとこにいるから」


《おい、お前ら帰るぞ》


《南は…》


《ヘリんとこにいるってよ》


騒ぎながら、外に出てくる皆。

騒がしいとは思うけど、ホッとする。

安心するんだ。


死ぬかもしれないと思った。

死んでたまるかと思った。


皆の馬鹿な行動を思い出して…そう思った。


一番、早く来たのはお父さん。


「天海…」

「待って。話は後だよ」

天海を支えて、皆を見た。


子供のように服や顔は汚れて、髪はボサボサ。


「さてと、どうする?」

「また…旅行?」


そうするしかないね。
どっか泊まれるとこ探さなきゃ。