よし、これで南とふたりきりで話せる。

ていうか、一緒にいれる。

とっさに思いついたから、どうかなとは思ったんだけど良かったぁ。


「さて、私はそろそろ出るよ」

「あ、じゃ自分も」

皆も出ようとしたものだから、ある提案を持ちかけた。

「誰が一番温泉に入ってられるか勝負しない?優勝者は南の写真だよ」

案の定、誰もが手を挙げて勝負をし始めた。

かかった。


私と南は温泉から出て着替えて、外に出た。

いい風…


南の顔を見ると、何か気になるような顔をしていた。

ずっと一緒にいたんだ。
顔を見れば、すぐに分かる。