『仁志がそうしてくれるなら、どこだってついて行くわ』 『―裕太はどうなるんだ。俺だって梨沙がいるんだ』 『―分かってる!どんな酷いことになるか、どれだけ傷つけるか。それでも、仁志と一緒にいたいと思う気持ちがずっと強いの』 『―夏実…』 仁志は夏実の顔に触れた。 そして、夏実を抱きしめた。 『―嬉しいよ、凄く』 そしてゆっくりと夏実の体を離した。