―どうすれば良いの。

夏実はお腹を撫でた。

今日、妊娠3ヶ月だということが分かった。


裕太に話しそびれてしまった。

きっと、彼はいい父親になる。



『夏実、どうしたんだ』

『―ごめんなさい、急に呼び出したりして』

裕太が接待でゴルフの日に、夏実は仁志に連絡を入れた。

『きっと、こうやって二人で会うことはもう出来ないと思って』

『―そうだな』

二人は海岸に立っていた。

『ね、キャッチボールしない?』

『は?』

『いいでしょ?ほら、昔みたく!ね!』