『そう!夕日がきれいだったのよ。でも二人はキャッチボールしてた』 『そうだっけ』 『そうよ。ずっと野球の話ばかりしていた。でも仁志が花火を買ってきてくれて3人で花火をしたの』 夏実は思い出して笑った。 『楽しかったな。あの頃は』 『―夏実』 『え?』 『結婚しないか』 『―え?』 『僕達付き合ってもう6年だ。これからもずっと君を思う気持ちは変わらない。それに、働いてからすれ違ってばかりいたろ?一緒に住んで出来るだけ長い時間一緒にいたいんだ』