ようやく夏実の足のギブスが取れ、包帯ももう必要ないと言われた。 これで怪我は完治した。 「記憶の方は、焦らなくて大丈夫ですよ。今のところ順調に思い出していますので、問題ないです。焦りが一番禁物ですので」 「はい」 いつも通り、買い物をして家に戻った。 今日はいつもより少し豪華な食事にして、二人で完治したお祝いをしようと思った。 彼の上着がハンガーにかかっていなかったので、掛けようとした所で、定期入れが落ちた。